旅にはトラブルがつきもの。
日本の様に定刻通りになんてバスや電車は出発しないし、トイレに行く間にバックを席に置くものならすぐに盗難されてしまいます。
日本での常識は海外では通じないことも多くありますが、行く国の文化や常識を事前に調べたり肌で感じることでより安全な旅にすることができます。
今回は実際に私が被害に遭った・遭いそうになった 旅のトラブル をご紹介します。
色んな手口があるのでみなさん気をつけましょう!
〓偽警察を名乗って財布を盗むーバルセロナ
以前、3泊4日で友達2人とバルセロナに旅行に行った時のことです。
バルセロナはスリが多いと有名な街。
それは事前に調べておいたので必要なものだけをバックに入れていました。
バルセロナの街に少し慣れてきた観光2日目、友達とバルセロナの街をぶらぶらと歩いていると、地図を持った欧米人の男性が私たちの元へやってきて
「◯◯に行きたいんだけど、どこの道を行ったらいいか分かる?」
と英語で聞いてきました。
どうみても私たちの方が観光客。
しかし困っていそうだし、と地図を一緒に見てその場所を探していると2人組の私服の男がやってきて
「警察だ。パスポートを見せなさい」と言われました。
外国に行くときはパスポートを所持していなくてはいけないのだけど、盗られるのが怖くて置いてきてしまった私たち。
「ホテルに置いてきてしまった」と言うと、
「ホテルはどこだ?」と質問され、ホテルの名前を言うと今度は
「財布を見せろ」と言われました。
何故財布?と一気に不審に思う私。
何だか怪しい・・・
以前、偽の警官から盗難された人がいると聞いたことがあったので
「警察の証明書を見せてほしい」とお願いしてみました。
その私服警官は見た目は立派な警察の証明証を見せてくるものの、近づけて見せようとせず少し遠目で確認。
何だか信用できない私は、「一緒に警察に行きましょう」と言うも、その警官は拒否。
不審感でいっぱいになった私はこれは偽警官だと確信し、「待て!!」と言われるのを遮り走ってその場を去りました。
本当に偽警官だったかというのは分かりませんが、本当の警察であれば一緒に交番まで行ってくれるはずですし、財布の中身を確認するなんてことはないと思います。
道に迷ったと近づいて来た人に道を教えている間に背後からスリされるという手口もあるみたいなので注意してください。
このケースの対処法
- 地図を見せられている時はしっかり貴重品を持って、怪しかったら「分かりません」と言って去る。
- 偽警察が来たら一緒に最寄りの警察に行こうと話す。
- 場合によっては走って逃げる
〓一瞬の隙にスリーバルセロナ
色んな観光名所や街歩きをしたいために、歩くのが疲れてヘトヘトになってしまうこともよくある話。
特に知らない土地で人混みの中、知らない言葉の中を歩くと精神的にも疲れてしまうことがあります。
このケースも1ケース目と同じ、バルセロナ旅行での出来事です。
バルセロナ旅行の最終日、まだ行っていない所を周ろうとぎゅうぎゅうに予定をつめてしまいピカソ美術館にてヘトヘトになってしまった私。
ピカソ美術館に行った後に近くの雑貨屋さんに行き、電車に乗るために財布を出そうとリュックを下ろすと、チャックが開いてました。
まさかと思い財布を探すも、ない・・・。
チャックを開けられたことも全く気づかず、いつ盗られたかも不明。
悲しいとか怒りの感情の前に、「いつ!?どこで!?」という疑問で頭がいっぱいでした。
ヘトヘトになる街歩きも、ちゃんと貴重品は大事に持って盗られないようにしないといけませんね。
ヘトヘトになったらカフェで一休みすることもおすすめしますが、お手洗いに行く際に携帯電話やパソコンを置きっぱなしにしていると海外では盗られることも多いので注意しましょう。
このケースの対処法
- リュックやかばんは前に持ったりチャックに南京錠をかけておく
- ヘトヘトになるまで街歩きをしない。疲れたらお店に入って休む(お店でも貴重品から離れない)
- 貴重品から目を離さない
〓車の窓ガラスが割られ盗難ーオーストラリア
オーストラリア・タスマニア州での出来事。
トレッキングをして滝を見に行こうと、国立公園の公共駐車場に車を停めて2時間ほどのんびりと国立公園で過ごしました。
日曜日だったので人も多く、駐車場にも車が20台くらい停まっていました。
いい気持ちでトレッキングから帰ってくると窓ガラスが割られてバックや財布などの貴重品がほとんど盗まれていたのです。
ちゃんと鍵は閉めて貴重品はストールで隠して窓から覗いても分からない様にしていたのですが、甘かった(?)のでしょうか・・。
最初窓ガラスが割られていた時はまさか窓ガラスを割ってでも盗難するとは思わず、誰かがボールを当ててしまったのかなと呑気なことを思った私ですが、こんなこともあるんですね。
トレッキングをする時にパソコンなどの電気製品を持つ気にもならず、国立公園なら大丈夫だろうと思っていた私。
駐車場には人が多くいたのですが、私が停めた駐車場の場所は端だったので片側が森に面しており死角でした。
この盗難事件以来、どこを行くにしても車に貴重品を残すのが怖くなってしまいました。
警察が言うには最近国立公園でこの様な被害が多発しているとのこと。
そういう情報は地元の人や警察しか分からないので用心するのが難しいですね。
このケースの対処法
- 車は人通りの多い所に停め、死角があるところには停めない
- 車に貴重品をなるべく置かない。トランクがある場合はトランクに入れる
- 車の鍵はしっかり閉める
- 車の窓ガラスに「割ったらアラームが鳴ります」ステッカーを貼る
〓男の人に自分の部屋に連れて行かれそうになるーオーストラリア
パートナーと一緒に、友達の知り合いの家に泊まることに。
その知り合いAは顔が広く、誰にでも優しく接する紳士という印象でした。
ヒッチハイクをしている人を乗せてあげることも多いらしく、この日も車に乗せてあげた日本人カップルがAの家に遊びに来ていました。
数日Aの家に泊まることになった私たち。
2日目のまだ暗い早朝に、「ちょっと相談がある」と部屋にやってきたA。
私のパートナーは熟睡していたので起こすのも悪いと思い、隣のリビングで相談を聞くことに。
そしてびっくり。
普通に世間話をした後に、いきなり抱えられて自分の部屋に連れて行かれそうになったのです。
突然の出来事に驚いた私。
抱える腕を振り切り、大声をあげてパートナーがいる自分の部屋に逃げました。
その後はすぐに荷物をまとめてパートナーと友達1人とその家を逃げるように去りました。
旅ではいい人かと思いきや、裏がある人にも出会います。
人間、悪い人も良い人もいるので当然ですが。
昔から知っている人ではないからこそ本当にいい人かの判断は難しいものです。
本当にいい人なのに疑ってしまって悪かったなと後になって思うこともありますし、逆もあります。
旅で会う人は一期一会で素敵な出会いになることもたくさんありますが、信用しすぎて時には危険な目に合うこともあります。
特に女の子の1人旅や2人旅はヒッチハイクをするのは注意しましょう。
このケースの対処法
- あまり人を信用しすぎない
- 男性と2人っきりになるようなところには行かない
- ヒッチハイクには注意する(おばちゃんが安全なイメージ・・・。)
おわりに
この他にも韓国で食べ物などを高く買わされたり、タクシーでぼったくられそうになったり(タクシーはちゃんとメーター表示されるものに乗りましょう!)、宿代を高く請求されたりということもありました。
やはり日本人はお金持ちというイメージが世の中にはあるようです。
日本人は空気を読みすぎてハッキリと「NO!」と言えないことが多いですが、トラブル回避のために不審に感じたり嫌だと思ったときはちゃんと断ることが必要です。
しかしながら、人を信用しないというのも旅の楽しさが半減してしまうのでどこまで信用していいのかということをいつも色んな場面で迷う私であります。
そしてそれは、声をかけてくれた人も同じ気持ちだったりもします。
旅は人を見極める力というのも養われますね。
トラブルにならないように、旅で初めて会った人を信用しすぎないように注意しましょう。
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